昨年5月から始まった〈学び〉ですが,ほぼすべての受講を無事に終えることができました。来年度も,更なる理解と成長に向けて学び続けます。
この基軸にあるもの,それは(わが子を含む)〈こども〉の存在です。保護者(親)として,心理カウンセラーとして,〈こども〉を中心としたみなさんの笑顔を引き出すお手伝いに最大限の努力を払っていきます。
2 1年間の〈学び〉を振り返って
今年度,私が受講した講座は7つ。
- こども未来コース(基礎編)
- こども未来コース(応用編)
- 教育心理学入門(一般公開講座)
- 生涯発達心理学入門(一般公開講座)
- 教育学(聴講)
- 発達障害コミュニケーション初級指導者
- 広国市民大学ゼミナール(受講中)
①と②は,広国市民大学1)広国市民大学は、学生や教職員だけでなく、地域や社会の全ての人にとって「ともにしあわせになる学び舎」となることを目指し、2018年4月に開学。(広国市民大学ホームページより)で受講し,「こどもの健全な成長にもたらすかかわり方」や「思春期のこどもの理解や対応」について,心理学の側面から学ばせていただきました。
講師は,広島国際大学客員教授の吉川眞先生。長年,カウンセラーとして多くのクライアント様の心と向き合い治療に導かれた先生です。講座では,こどもが自立していく上で最も大切な「親子の信頼関係」を築くための根本的な基礎知識を中心に,心理学の理論,演習,医療・福祉現場での事例等に基づいて学びを深めていきました。
私は,保護者(親)の立場とカウンセラーの立場の両面から学問に向かい,新たに取り入れたものや再確認・再認識したものが数多くありました。毎回,講座が終わると先生と個別にお話をさせていただき,先生は種々の視点及び観点からご教授してくださいました。ありがとうございました。
③から⑤は,広島国際大学(広島キャンパス及び東広島キャンパス)で受講しました。一般公開講座では,受講者の9割が高齢者。その学びの姿勢に強く感化されました。いくつになっても「学び続ける」ことは大切なのだと実感した講座でした。聴講では,フレッシュでバイタリティ溢れる大学1年の学生さんたちと学びを共有させていただきました。かつて,児童生徒であったころを思い出しながら,加えて保護者視点も取り入れながら,日本の教育について学びました。
教育心理学,生涯発達心理学,教育学,3つの講座で共通して習得したものは主に「専門知識」です。これを生活やサポートにどのように生かしていくのかは,私次第なのだなと,さらに意欲が湧きました。


⑥は,広島県広島市中区に所在する広島市立基町高校が会場の講座です。ここでは,神経発達症(発達障害)に対する医学的に正しい知識を習得できます。他の会場でも受講できるのですが,講師と直接対面で学べるのは基町高校だけなので,先生の「生きた声」を聴きたくてここに決めました。講師は,虹の子どもクリニック院長の河野政樹先生。現在,息子の主治医としても大変お世話になっている先生です。
神経発達症(発達障害)についての偏見や差別がある大きな要因は,神経発達症(発達障害)が何かを知らないこと。そして,どのように対応して良いのか分からないことです。神経発達症(発達障害)に対する正しい知識と支援方法を学び,わが子だけではなく,クライアント様にも安心してご相談いただけるように努めて参ります。
一昨日は,発達障害コミュニケーション初級指導者講座の最終日でした。これまでに学んだことを復習しながら,これからレポートを作成します。


そして最後は,⑦の広国市民ゼミナール。ここでは,テーマに沿って参加者のみなさんそれぞれの考えや思いを発言し話し合うことで,止揚や自己成長に結び付けていこうとする場です。それぞれが抱いている心の声もしっかりと認識し,自らを客観的に見つめ直し,幅広い視野で相手(こどもも大人も)を理解していくことの大切さを再認識しました。
自らの知識や経験・体験,参加者のみなさんの知識や経験・体験,さらに講座で学んだ内容等をプラスして,より深く学べる場があることに感謝です。ゼミの受講は残り2回。最後まで楽しく参加させていただきます。
2 学びを生かし,更なるステップへ
1年間,数多くのことを学んできましたが,やはり「まだまだ」という気持ちが強いです。一つのことを覚えたからと言って,そこで終わらせては次につながりません。同じ分野でも,新しいものを取り入れたり,もっと深く学んだりすることは可能です。そして,重要なのは,この学びをどのように生かすのか。
帰するところ,私にとっての一番の視点は〈こども〉。毎日,こどもたちがキラキラの〈笑顔〉でいてほしい。そのためには,こどもの一番近くにいる保護者(親)がキラキラの笑顔にならなければいけないし,かつ,こどもとかかわる保育・教育機関の先生や職員といった周囲におられる人々のキラキラの笑顔も求められます。
ある方が「○○小学校は,児童も先生もみんな,目がキラキラと輝いている」とおしゃっておられました。そのような学校をもう何十年と見ていません。こどもたちが1日の大半を過ごす幼稚園,保育所,学校を,児童生徒も先生もみんなの目がキラキラと輝いている生命力や活気に満ち溢れた場所に導いていきたい。私に大きな夢ができました。
学んできた新しい知識や技術を体得し自らを成長させ,助けを求めて手を伸ばしている方々を心から支えていけるよう,もっともっと学問にも向き合っていこうと思います。
来年度,また社会人学生として学べることを祈っています。


©2020 Sayoko Sumimoto
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References
1. | ↑ | 広国市民大学は、学生や教職員だけでなく、地域や社会の全ての人にとって「ともにしあわせになる学び舎」となることを目指し、2018年4月に開学。(広国市民大学ホームページより) |
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